サバクトゲオアガマ。[爬虫類図鑑]

サバクトゲオアガマ
Dab lizard

サバクトゲオアガマ
科名
アガマ科
その他の名前
英名:[Dab lizard]、[Spiny lizard]
学名:[Uromastyx acanthinura]
生息地
サバクトゲオアガマはアフリカ大陸の北部にモロッコ、アルジェリア北部などに分布し、起伏のある砂漠内の低木地に生息しています。
生息状況
普通
場所によっては少ない
大きさ
体長:30~40cm
繁殖
卵生
一度に10~23個の卵を産みます。
食べ物
サバクトゲオアガマは雑食性ですが主な食料は植物で稀に昆虫などの節足動物を食べる事もあります。
活動時間帯
昼行性
解説
サバクトゲオアガマは体温で体色が変化するトカゲで、巣穴から出てくる早朝は体温が低い為、灰色をしていますが、日中になり体温が上がってくると赤色、オレンジ色、黄色、緑色など色鮮やかに変色し、黒色の斑点や網目模様などもあらわれます。

サバクトゲオアガマの尾は特徴的な20輪に及ぶ大きな棘の列に覆われており、これは防御の役割を果たす為だと考えられています。
この尾の具体的な利用方法としては敵に遭遇した際に用いるだけでなく、巣穴に侵入しようとした敵に対しても有効な武器だと言われています。
また、尾の棘は最上部と下部とで大きさに約2倍ほどの差があります。

本来は砂漠の中に穴を掘って巣としていますが、ペットとして飼う場合はメンテナンスの面から岩や流木でくみ上げたものを巣穴のかわりとする事が多いようです。
サバクトゲオアガマは繁殖個体を飼う場合は餌付きもよく、寄生虫の心配もない為、初心者にも飼いやすい種だと言われています。
しかし、性格の個体差が大きく、人懐っこい個体や警戒心が強く姿が見えただけで逃げてしまうような個体など様々な個性を持っており、長期飼育も難しいとされています。

サバクトゲオアガマは地元ではサメ釣り用の餌としてや食用として乱獲されている事から個体数の減少が心配されています。

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